★★★
第163回直木賞受賞作品。
「男と犬」「泥棒と犬」「夫婦と犬」「娼婦と犬」「老人と犬」「少年と犬」
6話収録の連作短編集。
我が家は私が小学生時代から犬飼いなので犬を題材にした作品はあえて避けて来たけれど、直木賞受賞作品となればやはり読まずにはいられない。
犬の名前は多聞(たもん)。
賢く飼い主に無償の愛を注ぐ愛すべき犬だ。
結末予想はしていて心構えもあったが最終話、残り10頁は涙なしでは読めなかった。
ただ、5話までがリーダビリティの高さはあれど、全てに置いて孤独と死の匂いが纏わり付き単調な印象になった点だけは残念。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。