★★★
なにも特別な事を望んでいるわけじゃない。
せめて子供が子供でいられる間くらい、不安や絶望を感じず毎日を安心して過ごす事が出来れば。
そう願わずにはいられない。
今作は認知症の祖母を介護するヤングケアラーの少女と、ストリートに生きる日系ブラジル人の少年達をベースに展開する。
物語はブラジル人が多く住む豊田市保見団地で実際に起きた事件を彷彿とさせる。
世の中には排他的な考えを持つ人もいるけれど、それ以上に子供達の幸福を願う人達がたくさんいるはずだ。
子供達のSOSに耳を傾け、その笑顔を守るのは大人達の役目だと改めて思う。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞