わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

キッズ・アー・オールライト The Kids Are Alright/丸山 正樹【レビュー】

★★★

なにも特別な事を望んでいるわけじゃない。

せめて子供が子供でいられる間くらい、不安や絶望を感じず毎日を安心して過ごす事が出来れば。
そう願わずにはいられない。

今作は認知症の祖母を介護するヤングケアラーの少女と、ストリートに生きる日系ブラジル人の少年達をベースに展開する。

物語はブラジル人が多く住む豊田市保見団地で実際に起きた事件を彷彿とさせる。

世の中には排他的な考えを持つ人もいるけれど、それ以上に子供達の幸福を願う人達がたくさんいるはずだ。

子供達のSOSに耳を傾け、その笑顔を守るのは大人達の役目だと改めて思う。




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