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サイレンス/秋吉 理香子【レビュー】

★★★

秋吉 理香子さんの長編小説

物語の舞台は新潟本土の港からフェリーで約二時間の所にある雪之島(ゆきのしま)
人口は三百人足らずで信号機も病院もコンビニもない島です。

主人公である三十四歳の深雪(みゆき)は、アイドルを目指して故郷を離れたもののその夢は叶わず東京の芸能プロダクションでマネージャーをしています。
両親に結婚の挨拶をするために婚約者の俊亜貴(としあき)を伴い実家へ帰省する所から物語が展開して行きます。

最近欠かさず読んでいる秋吉 理香子さんの本ですが、今回も先が気になる展開でサクサクと読め一気読みでした。

いつもよりイヤミス感は少な目でしたが、孤島の閉塞感、島ならではの風習、島おこしの為に策を練る島民、島と海を護る神様である島霊様(しまたまさん)の存在
などジワジワと嫌な感じが続きます。

人物描写、風景描写は秀逸で深雪が道に迷い雪の中に閉じ込められる場面
俊亜貴が島を離れる為に使用したスノボが雪下のツル状の植物に絡みついた場面など人物と風景が絶えず脳内映像で動いていました。

想像は出来た結末でありながらもラストはジワリとした怖さが残りました。

次回の作品も楽しみです。




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