わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

冷蔵庫を抱きしめて/荻原 浩【レビュー】

★★★★

「ヒット・アンド・アウェイ」「冷蔵庫を抱きしめて」「アナザーフェイス」

「顔も見たくないのに」「マスク」「カメレオンの地色」

「それは言わない約束でしょう」「エンドロールは最後まで」

の8編が収録された短編集です。

昨今、良く取り沙汰されているDVや幼児虐待、摂食障害、過食、ゴミ屋敷など何かしら問題を抱えている人々が登場します。

どの短編も身近な問題でリアリティーに溢れ、それぞれの登場人物が脳内映像で動いていました。

重いテーマでありながらDVの旦那をやりこめる「ヒット・アンド・アウェイ」ではスカッとさせられタイトルになっている「冷蔵庫を抱きしめて」では結婚前は相性バッチリだったはずの旦那とのずれを感じる主人公に共感したり、どれも興味深く読めました。

短編集ですが、どの物語も読み応えがあり満足出来ました。




  • 人気のレビュー
  • 関連するレビュー

気軽にコメントどうぞ

*
*
* (公開されません)