わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

レッドゾーン/夏川 草介【レビュー】

★★★★

『臨床の砦』の続編で臨場感溢れる医療小説。

令和二年二月三日、横浜港に着岸した大型クルーズ船からのコロナ患者を受け入れた信濃山病院を舞台に、そこで奮闘する医師達の姿を描いた物語。

慣れとは怖いものでコロナが蔓延し始めた頃は日々感染の恐怖に怯えていたが今は当初の緊張感が薄らいでしまっている。
そんな自分の甘さに喝を入れてくれた。

まだワクチンも特効薬もなく治療方針も手探りだった状況下で死と対峙しながら未知のウイルスと闘う医療従事者の矜持と覚悟に頭が下がる思いだ。

闘いは今も続いている。

読後は感謝の言葉しか浮かばない。




  • 人気のレビュー
  • 関連するレビュー

気軽にコメントどうぞ

*
*
* (公開されません)