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ニサッタ、ニサッタ/乃南 アサ【レビュー】

★★★★★

欠かさず読んでいる乃南アサさんの長編です。
ページ数は500ページ以上ありますが文体と内容の読みやすさで一気に読めました。

簡単に言えば何をやっても裏目裏目に出る片貝耕平(かたがいこうへい)と言う男の物語です。
この主人公程ひどくはなくても人は誰でも「何をやっても上手くいかない時」が多かれ少なかれあると思います。
この主人公が最悪な心理状態に陥るまでの過程が手に取るように丁寧な人物描写で描かれて行きます。

途中から登場する少し(かなり?)謎のある竹田杏菜(たけだあんな)の描写も脳内映像で勝手に動き出すくらいにわかりやすく描かれていて先が気になってしょうがありませんでした。

そして主人公片貝耕平のお祖母ちゃんの言葉や動作には胸を打たれます。

5章まではこの先一体全体どうなる事かとハラハラでしたが6章では思わずホロっとさせられて人間の弱さと共に温かさを存分に感じる事が出来ました。

エピローグで思わず笑顔にさせられる様な、読後感も爽やかな作品に仕上がっています。

今、落ち込んで迷っている方に是非読んで欲しい1冊です。

タイトル、ニサッタ、ニサッタ(明日、明日)と思える様に!




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