★★★
昨今、頻繁に目にする『サバイバー』の文字。
このルポルタージュで描かれる女性こそ、まさにサバイバー。
二十代から始まった摂食障害による激しい過食嘔吐、アルコール依存、大量服薬にリストカット、性暴力、精神科病院への通院と入院、果ては認知症。
この余りにも壮絶な人生、今現在、生存している事が奇跡のようだ。
親とは疎遠、頼れるのは夫のみ。その夫は朝日新聞記者として多忙な日々を送りながら、妻の介護に明け暮れる。
夫の苦悩と葛藤が伝わって来て、その心中を想い苦しくなる。
今後二人が少しでも長く平穏に暮らせる事を願って止まない。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。