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モノガタリは終わらない/アンソロジー【レビュー】

★★★

モノとの出逢いも一期一会。
「物には魂が宿る」この言葉を噛み締めながら読み進めた。

トップバッターの伊坂さん『いい人の手に渡れ!』で最初から心鷲掴み。
母親を亡くした小学一年生の息子の物に対する優しさと、息子の柔らかな心に寄り添い物語を紡ぐ父親の愛情、その後に起きる奇跡に胸が温かくなる。

続く三浦さんの『人間の友』も良い。
モノがカタル、まさにウサギのぬいぐるみに宿る想いと言葉がダイレクトに伝わり、このウサギをギュッと抱きしめたくなる。

朝井さん『吉凶の行方』
角田さん『ボタンと使者』
綿矢さん『封印簞笥』もお気に入り。




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