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旅立ちの日に/清水 晴木【レビュー】

★★★

読みながら卒業ソングの定番となった『旅立ちの日に』のメロディーが脳内に流れていた。

物語は千葉県富津市金谷を舞台に30年間に渡る其々の出会いと別れが綴られる。

バレリーナになる夢を持ちながら志半ばで故郷に戻った女性と偶然出会った書道の先生。
余命宣告を受けた元妻と数十年ぶりに再会した男性。
初々しさ漂う中学生男女の恋。
卒業式を間近に控え親友となった男子高校生。

年齢も性別も様々でシチュエーションは違えども、切なさの中に光が感じられる。

別れだと思うと寂しさが募るが、別れは旅立ち。

そう思うだけで心が穏やかに凪いでいく。




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