★★★
久しぶりに手にした柳 美里さん
「イボタガ」「ウーパールーパー」「イエアメガエル」「ツマグロヒョウモン」
これら4編が収録された連作短編集
「飼う」とは言っても犬、猫の類ではなく特殊な生き物達です。
生き物の特殊さとは真逆で描かれているのはどこにでもに存在していそうな
普通の人々でその日常生活もリアルに描かれています。
1話と4話は対になっていてそれぞれ妻からの目線、夫からの目線で
思いが語られて行きます。
全体的に気怠い空気が流れていて、でもこれってあるよね、と共感する場面も出て来ます。
少し不思議で感覚的な小説になっていて惹かれる人は凄く好きな作品かも知れません。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。