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1998年7月に発生した「和歌山毒物混入カレー事件」の犯人として逮捕された林眞須美死刑囚の長男の手記。
当時11歳だった長男のその後21年間が綴られている。
「殺人犯の息子」と言われ死刑判決が下されたその日からは「死刑囚の息子」と呼ばれた長男の人生には想像を絶するものがあった。
『坊主憎けりゃ袈裟まで憎い』の諺通り、子供に罪はなくとも被害者の心中を想うと一概にNOとも言えない現実もある。
本著では警察の偽装を思わせる記述もあり冤罪の可能性も匂わせる。
犯人が否認し続ける以上、真相は藪の中で、子供達の人生も真っ暗だ。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。