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2019年1月18日、享年91歳のお母様を自宅で看取った山口恵以子さんのエッセイ。
ご自身でマザコンを公言されている程、お母さんとは親密なご関係。
ずっと独身で60年間同じ屋根の下で暮らして来た二人の悲喜こもごも、認知症発症から介護、衰えて行く母をそばで見守り続ける娘、全てが事実ゆえ、当然ながら圧倒的なリアルで胸が締め付けられる。
葬儀を終えたばかりの振り込め詐欺事件や家族葬のピンキリなど勉強になる部分も多々ある。
お母様が亡くなる時に発した最後の言葉に、これ以上ない温かさを感じ、幸せな幕切れを思い涙が溢れた。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。