★★★
女性タクシードライバー・高間夏子シリーズ第二弾で6話収録の連作短編集。
東央タクシー東雲営業所に所属する仲間達の悲喜こもごもが描かれる。
コロナ禍でタクシー需要が減り収入が減少したり、高飛車な客に当たったりと嫌な事も多々あれど、お客さんとの一期一会、人との関わりに心和む。
話が弾んでついタメ口になっていく場面では頬が緩み、無賃乗車を感じさせる客にはハラハラ。
今作では夏子の同僚にもスポットが当てられ、其々の人間模様も楽しめた。
会社説明会での堂々としたスピーチや、後輩への的確なアドバイスなど夏子の成長ぶりも嬉しい。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。