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片時も目が離せず、指名手配犯・岡本啓美の逃亡劇を見守り続けた。
母親の抑圧から逃げ「光の心教団」の信者となった啓美。
何も知らされないまま取った行動により、1995年に渋谷駅で起きた毒ガス散布事件の実行犯と見なされ、指名手配される。
彼女こそが被害者だったはずなのに…。
最初の判断を誤った事で、積み重なっていく嘘と罪。
名前を変え他人に成りすまし、束の間の幸せな時間を過ごす彼女に安堵する気持と、一方で残虐な犯罪に手を染める底知れぬ恐ろしさに感情が揺さぶられ続けた。
波乱に満ちた17年間の逃亡劇の全てを見届けて欲しい。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば