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それを愛とは呼ばず/桜木 紫乃【レビュー】

★★★

新聞連載された桜木紫乃さんの長編小説です。

全12章で構成されており東京、北海道、新潟を舞台に女性主人公、紗季と男性主人公、亮介のストーリーが展開されて行きます。

タイトル「それを愛とは呼ばず」の意味を考えながら読み進めて行き終盤に向けてやっとそれが明らかになる場所に辿り着きました。

しかしながら、あまりの急展開に衝撃と言うよりも唐突さを感じてしまった事は否めません。

美しく丁寧な文章で読みやすい物語ですが、紗季に感情移入出来る部分が少なかった事と紗季と亮介の間にそれ程までに強い絆がある様に感じられなかった中でのあの展開には少し違和感を感じてしまいます。

文中に絶えず流れていた陰鬱感や寂寥感、そしてその中で紗季が取った数々の行動には狂気すら感じ「それを愛とは呼ばず」のタイトルに納得しつつも何とも言い難い余韻が残りました。




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