わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

介護士K/久坂部 羊【レビュー】

★★★

著者初読み。

初めから終わりまで終始どんよりとした気分で読んだ。

主人公はアヒル口でアイドルの様な風貌を持ち、タイトルにもなっている介護士の小柳恭平、21歳。

有料老人ホームで次々と起こる入居老人の不審死。

ルポライターの美和は虚言癖を持つ介護士・小柳の関与を疑うが…。

「長生きで苦しんでいる人は早く死なせてあげた方がいい」と言う小柳の考え方は、考えるだけに留めて置く分には問題ないと思う。
ただ、それと手を下す事の間には天と地ほどの差がある事を理解していない。

ミステリー要素を絡ませながら、生と死のあり方を問う医療小説。




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