わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

あの日、あの時、あの場所から/水沢 秋生【レビュー】

★★★★★

なんて気持ちの良い読後感。

初読みの作家さんでしたが凄く響いた。

物語の舞台は神戸、実際に起きた震災を背景に歩(あゆむ)と未来、二人の出会いから30年間を丁寧に描いた恋愛小説。

特に最終章である第七章で語られる言葉に共感出来る。

色々な事が少しづつ違ったら運命は変わる。

本当にほんの数分、数秒で変わる事柄が人生にはたくさん溢れている。

岐路の選択、パートナーの選択から、日常の細々とした事まで人はいつだって何かしらの決断を迫られている。

年を重ねキラメキが減っていっても、過去のキラメキを心の中にある宝箱に詰めて生きて行こう。




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