わたしは栞を挟まない|四つ葉の読書ブログ

我が心の底の光/貫井 徳郎【レビュー】

★★★★

「晄、十四歳」「晄、十六歳」「晄、十九歳」

「晄、二十一歳」「晄、二十五歳」「晄、二十九歳」

の6章で構成されています。

晄(こう)の父親は殺人を犯し、そして母親は死亡

5歳だった晄は母の兄である伯父夫婦に引き取られ、中華料理店を手伝いながら暮らして行きます。

「晄、十九歳」の章に描かれている母親からのネグレスト(育児放棄)の場面は壮絶で目を覆いたくなりました。

晄が果たして行く復讐は「悪」ではあるけれど、晄の苦し過ぎた幼少期を考えれば止むを得ない行動にも思えて来ます。

復讐の相手は大方予想は付きましたが、ラストに明らかになる復讐の動機はあまりにも切なすぎて苦しくなりました。

晄と言う名前を付けて貰いながらも晄の心は暗い奥底に置いてきぼりで本当に哀しい物語で読後感も決して良いとは言えないけれど、いつまでも深い余韻が残る作品です。




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