★★★
「足し塩」「水抜き」「捨て漬け」「差し水」「虫よけに唐辛子」「休ませる」「本漬け」
7話収録の連作短編集。
第1回『日本おいしい小説大賞』を受賞した前作『七度笑えば、恋の味』がとても良かった古矢永さん。
今回の舞台は瀬戸内海に浮かぶ小豆島のスナック。
音信不通だった母親の訃報を受け、この島にやって来た槇生を軸に物語は展開する。
島ならではの距離感の近さに戸惑いつつも、島民の温かさに触れ槇生の心がほぐれ柔らかく変化していく。
6話の最終頁には予期せぬサプライズが!
全編にぬか漬けがアクセントに登場する旨味のある家族小説。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。