わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

ははのれんあい/窪 美澄【レビュー】

★★★★

人は弱い。
時に間違えるしダメな事だと分かっていてもそっちへ進んだりする。

三人の男児の育児、家事に仕事にと奮闘する由紀子。
そんな由紀子を傍で見ながら他の女性に安らぎを求める夫の智久に呆れ不甲斐なさを感じる。

夢を絶たれた夫の気持ちも分からなくはないがあまりにも由紀子が不憫だ。

離婚を経て変わり行く家族の形態。
母を支えたいと「はは」になる15歳の智晴が健気過ぎて辛い。

人の感情はままならないが家族の形は変わっても人と人は繋がれる。

喜びや悲しみ、憎しみ、許し、感情を揺さぶられながら様々な家族の形を肯定したいと思った。




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