★★★★
人は弱い。
時に間違えるしダメな事だと分かっていてもそっちへ進んだりする。
三人の男児の育児、家事に仕事にと奮闘する由紀子。
そんな由紀子を傍で見ながら他の女性に安らぎを求める夫の智久に呆れ不甲斐なさを感じる。
夢を絶たれた夫の気持ちも分からなくはないがあまりにも由紀子が不憫だ。
離婚を経て変わり行く家族の形態。
母を支えたいと「はは」になる15歳の智晴が健気過ぎて辛い。
人の感情はままならないが家族の形は変わっても人と人は繋がれる。
喜びや悲しみ、憎しみ、許し、感情を揺さぶられながら様々な家族の形を肯定したいと思った。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞