わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

思い出リバイバル/彩坂 美月【レビュー】

★★★★

頁を開くと「たった一つだけ思い出を再上映できるとしたら、あなたはどれを選びますか?」の問い。

読む前に考える。
私だったら高校時代の淡いエピソード、それとも亡き父との楽しかった日々?
過去に想いを巡らせながら読み進めた。

思い出を一つだけ再上映してくれる不思議な存在・映人によって、過去の出来事を再体験した依頼人達。

ある者は身勝手だと思っていた父の本当の想いを知り又ある者は見失っていた大切なものの存在に気付かされる。

最後には映人自身の過去と「思い出リバイバル」の目的が明かされ胸が一杯になる。

切なさを伴う再生の物語。




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