★★★
表紙からLGBT物を想像していたら、純情ラブコメディだった。
主人公は、ビール販売会社で営業課長を務める40歳の門倉、ちなみに妻子持ち。
同じ部署に中途入社で配属されて来た28歳の加瀬の事が気になりだし、いつも彼のことを考えてしまう様になる。
加瀬の淡々とした落ち着きぶりとは正反対に、偶然を必然と思い込み、趣味や考え方も共通していると、どんどん恋に溺れて行く門倉の様子が滑稽ながらも初々しく、まるで中学生の初恋の様。
大浴場のシーンでは思わず噴出す。
主人公に魅力を感じられない点が残念だが、軽快なテンポで楽しめた。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」