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愛してるって言えなくたって/五十嵐 貴久【レビュー】

★★★

表紙からLGBT物を想像していたら、純情ラブコメディだった。

主人公は、ビール販売会社で営業課長を務める40歳の門倉、ちなみに妻子持ち。

同じ部署に中途入社で配属されて来た28歳の加瀬の事が気になりだし、いつも彼のことを考えてしまう様になる。

加瀬の淡々とした落ち着きぶりとは正反対に、偶然を必然と思い込み、趣味や考え方も共通していると、どんどん恋に溺れて行く門倉の様子が滑稽ながらも初々しく、まるで中学生の初恋の様。

大浴場のシーンでは思わず噴出す。

主人公に魅力を感じられない点が残念だが、軽快なテンポで楽しめた。




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