★★★
本作でエッセイデビューされた87歳の石川金さん。
57歳の時に家を飛び出し、家政婦経験13年。
その間に起きた様々な出来事がユーモアたっぷりに描かれている。
「事実は小説より奇なり」の言葉通り、扉を開ければそこには思いも寄らない日常の連続。
都心の一等地にあるタワーマンションで暮らす奥様の思惑にドキっとしたり、高級マンションに住む、超が付くドけち夫婦には辟易。
何より家政婦を人と思っていない所が腹立たしい。
家庭の数だけドラマがあって、誠実な金さんの日常を楽しく読んだ。
縁あって知り合った梨園夫婦との交流には心温まる。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。