わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

母のあしおと/神田 茜【レビュー】

★★★★★

「はちみつ 平成26年」「もち 平成23年」「ははぎつね 平成8年」
「クリームシチュー 昭和61年」「なつのかげ 昭和49年」
「おきび 昭和42年」「まど 昭和28年」
北海道に住む主人公「道子」の生涯を逆から順に辿った7話収録の連作短編集

読んでいる間、幾度も涙が溢れた。

「道子」亡き後の、夫の生活から物語はスタートします。

その後、まるで走馬灯で現れたドラマを見ているかのごとく、道子の人生が家族の目線で温かく穏やかな筆致で描かれていきます。

生まれ方、死に方、自分の意志では思う様に出来ない1度の人生を考え、どんな人にもそれぞれのドラマがあり、誰一人として同じじゃなく、かけがえのない大切な時間なのだと深く感じた。

家族、そして自分に関わった大事な人達を想い、何度も涙しながら読んだ作品
大切な人達を決して忘れない。




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