わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

エストロゲン/甘糟 りり子【レビュー】

★★★★

タイトルに惹かれ手に取りました。

不妊治療を諦め、パートに励む千乃
シングルマザーの泉
夫の浮気に悩む真子
フェイスブックをきっかけに再会した大学時代の同級生、今は47歳になっている
女性達三人の生き様が描かれています。

自分自身、この3人の女性達と共通する部分は殆どないけれど、女として共感出来る面も多々あったり又背景には実際のワールドカップや竹島問題等も描かれていたりfacebookやスマホ等今時のツールも出て来たりと、新鮮な気持ちで興味深く読む事が出来ました。

エストロゲン=女性ホルモンのひとつで分泌される量は一生でティースプーン1杯

エストロゲンが減少しても女であり続けたい、3人の性に関する貪欲さも緻密に描かれていました。

アラフォー、アラフィフ世代であれば多かれ少なかれ、気持ちが共有出来るポイントがあると思います。

テンプも良く、読みやすい1冊です。




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