★★★★
頻繁にニュースになる高齢者ドライバーの事故だが免許返納すれば解決するといった簡単な話ではない事を本作では思い知らされる。
都会ならまだしも過疎化する田舎で公共交通機関も赤字の為に減少、結果、「買い物難民」となり生きて行く上で必要最低限な食糧を調達する為の手段として車は必需品。
親を心配し口煩く言う息子、車の運転をやめたくない父、それぞれに共感する部分があって一概に何が正解かなんて言えない。
誰もがいつかは高齢者になる事を皆が気付き温かい目線で解決に導ける世界であって欲しい。
主人公・雅志の決断とラスト一行に拍手。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」