★★★
真梨 幸子さんの長編小説
今回も案にたがわず癖のある登場人物が勢揃いです。
余命、半年と告げられた主人公、海老名亜希子ですが“有終の美”を飾ろうと梅屋百貨店の外商・薬王寺涼子とともに〝終活〟に勤しみますが次々と問題が出て来て中々スムーズには行きません。
余命を告げられてからその日までのカウントダウンの内容ですが、そこは真梨 幸子さん。
「死」への重苦しい雰囲気はなく、コメディー的要素すら感じる
軽いタッチの中に存分なイヤミス感をミックスさせています。
最後に掛けて主人公の周りにいた人物達の相関図も明らかになり
真梨節がさく裂した作品で一気読みでした。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。