わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

縁もゆかりもあったのだ/こだま【レビュー】

★★★★

前作「いまだ、おしまいの地」でこだまさんの文章に惹かれ本作も手に取る。

『場所と記憶をめぐる、笑いと涙の紀行エッセイ』の説明通り、クスっと笑えるものから、胸が詰まる哀しいエピソードまでが丁寧な筆致で描かれている。

大人になってから自分の両親と三人で様々な場所へ旅するこだまさん。

良いな、羨ましいな。
自分は18歳で県外へ出てしまい、両親との最後の旅行がいつだったのかすら思い出せないが、子供時代、夏は海へ、冬はスキーへ行った記憶が呼び覚まされノスタルジーに浸る事が出来た。

心地良くてどこかホッとするこだま節が好きだ。




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