わたしは栞を挟まない|sayuriの読書ブログ

校庭の迷える大人たち/大石 大【レビュー】

★★★★

「シェルター」
「危険業務手当」
「事務の先生」
「妖精のいたずら」
「カウントダウンが進まない」
学校を舞台にした5話収録の短編集。

校内で起きる不可思議な現象を織り交ぜながら、保護者・教師・事務職員・PTA・校長、それぞれの視点で描かれる。

『シェルター』
授業参観で目の当たりにした息子は自分の知っている息子ではなかった。
1話から不穏な展開。
別人のような息子に過去の記憶を思い返す父親。
ファンタジーだが、人間味を感じ温かな読後感。

『危険業務手当』
ホラー要素ありで怖面白い。

どの物語も気掛かりの種が解消されラストは爽快。




  • 人気のレビュー
  • 関連するレビュー

気軽にコメントどうぞ

*
*
* (公開されません)