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母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩【レビュー】

★★★★

衝撃を受けた。
2018年に実際に起きた事件を元に綴られたノンフィクション。

滋賀医科大学に通う31歳の女性が58歳の母親を殺害、遺体を切断し破棄。
その裏にあった母と娘の確執に胸が痛くなる。

学歴第一主義の母親と、反発しながらも従う娘。
本来安らぎの場所である家は牢獄となり二人の関係性は看守と囚人の様だ。

相手を憎み互いの死を祈る生活。
仮に母の願いが叶い、娘が高い地位を確立した所でそれで幸せと言えるのだろうか。

異常とも思える教育虐待に息が詰まり、家族とは一体何なのだろうと考えさせられる。
子は親の所有物ではないのに。




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