★★★★
衝撃を受けた。
2018年に実際に起きた事件を元に綴られたノンフィクション。
滋賀医科大学に通う31歳の女性が58歳の母親を殺害、遺体を切断し破棄。
その裏にあった母と娘の確執に胸が痛くなる。
学歴第一主義の母親と、反発しながらも従う娘。
本来安らぎの場所である家は牢獄となり二人の関係性は看守と囚人の様だ。
相手を憎み互いの死を祈る生活。
仮に母の願いが叶い、娘が高い地位を確立した所でそれで幸せと言えるのだろうか。
異常とも思える教育虐待に息が詰まり、家族とは一体何なのだろうと考えさせられる。
子は親の所有物ではないのに。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞