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役に立たない人生相談/佐藤 愛子【レビュー】

★★★★

御年92歳の佐藤愛子さんが25件の人生相談に答えた本です。

「濡れたタオルを放置する彼氏にイラッ!」
「結婚生活が平穏すぎて退屈です」
「定年退職した夫がうっとうしい」
など20代~70代の方の幅広い相談に答えています。

まずタイトルが良いですね。
「役に立たない」と「人生相談」の対比が面白い。

そして92歳とは全く思えない切れっ切れの回答が痛快です。
良くある「相手に寄り添って」と言う回答とは真逆とも思える愛とユーモア溢れる珍解答(失礼)

歯に衣着せぬ物言いなのですが、不思議と嫌な感じが全然なく、思わず噴出したり、「そうだよな、その通り!」と納得する回答多し

言葉の使い方も若々しく軽快で、もし著者や年齢を知らされずに読めば後でビックリ!なんて事になると思います。

人生相談なのに、楽しいエッセイ本を読んでいる様な錯覚に陥った愉快な1冊です。




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