★★★
認知症を発症した母親、琴子(ことこ)と、結婚10年目に離婚し、実家に戻った香子(こうこ)の物語。
離婚後、フードコーディネーターとしての新たな人生を始めようとした矢先、母親に認知症の症状が現れる。
仕事と介護の板挟みになり孤軍奮闘する様子が、ユーモアと切なさ満載に描かれていて時に笑ったりホロリとしたりの読書時間だった。
登場する料理の数々がどれも美味しそうで、母から娘へ伝承するレシピって微笑ましいなと思いながら読みました。
ただ気になったのは、374ページの一人っ子に対する記述。
>一人っ子のせいか精神は相変わらず幼児のままである
>わがままなところがある
などの、一人っ子に対して偏見がある様な文章は残念に感じた。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。