★★★★
プロローグから不穏な空気に包まれる。
第一章で登場する教師の中山に至っては胡散臭さしか感じない。
主人公は、親元から離れ寮で生活する19歳・朝日光と、小学校の同級生だった長谷川琴葉。
偶然再会した琴葉から「私が先生を殺したの」と告白される光。
互いに秘密を抱えた二人は小学校の修学旅行先だった京都へ逃避行の旅へ出る。
母親の言いなりに生きて来てどこか冷めている光と仄暗い過去を感じさせる琴葉、其々の嘘。
更に担任の秘密と死の真相が明かされると一気に切ない感情が沸き起こる。
殻を破り嘘から解放された二人の未来はきっと明るい。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞