わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

絶声/下村 敦史【レビュー】

★★

読後感どんより。

なんとも気が滅入る読書時間だった。

「昭和の大物相場師」と呼ばれた堂島太平が残した巨額の遺産を巡り、残された家族が本性丸出しで争う、金と欲に目が眩んだ人達の物語。

良くありがちなテーマではあるが、亡くなったと思っていたはずの、本人名義のブログが突如更新され始めるストーリーは新鮮。

失踪していた太平は生きているのか?
ブログ更新は別人の仕業なのか?

リーダビリティが高く一気読み出来たが、蓋を開けて見れば空しさだけが残った。

ラストに向けて意外な真実に驚くも、親の死を待ち望む人達に全く共感出来ぬまま読了。




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