わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

鎌倉うずまき案内所/青山 美智子【レビュー】

★★★

「蚊取り線香の巻」「つむじの巻」「巻き寿司の巻」「ト音記号の巻」「花丸の巻」「ソフトクリームの巻」
6話収録の連作短編集。

人生につまずいて道からちょっとはぐれてしまった人達が、双子のおじいさんとアンモナイトが待つ『鎌倉うずまき案内所』に導かれ、そこで貰えるアイテムによって「気づき」前を向いて行くリアルファンタジー小説。

良く有り勝ちなテーマではあるけれど、2019年から1989年まで遡って行く構成と、各話でリンクしあう登場人物達の人生の描き方は新鮮で楽しめる。

秋の夜長にホッコリしたい人にオススメの優しい物語。




  • 人気のレビュー
  • 関連するレビュー

気軽にコメントどうぞ

*
*
* (公開されません)