わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

ファミリーランド/澤村 伊智【レビュー】

★★★★

「コンピューターお義母さん」「翼の折れた金魚」「マリッジ・サバイバー」
「サヨナキが飛んだ日」「今夜宇宙船の見える丘に」「愛を語るより左記のとおり執り行おう」
6話収録のSF短編集。

有名曲をもじったユニークなタイトルとは裏腹に、不穏な空気感を醸し出す内容だった。

SNSの普及、AI、様々なアプリと令和元年の今でも日本の進化に驚くが、本作はそれを更に上回る未来が描かれている。

便利で簡単な形に変化した婚活や育児、介護に葬儀。

楽になるのとは反比例して行く人間らしい感情。

思い遣りに溢れた優しい近未来を願いながら読了。




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