★★★★
欠かさず読んでいる唯川恵さんの長編小説です。
女優、OL、キャバクラ嬢、資産家令嬢、年齢も職業も異なる4人の女性達は様々な理由で美容整形外科に通います。
エスカレートするその「美」の追求は、ついには禁断の領域にまで達し「触れてはいけない何か」に近づいて行きます。
この4人の女性達、そして彼女達を作り上げて行く美容整形外科の女医、それぞれの人物描写がいつもの事ながら巧みで一気に読めます。
美を追求する為とは言え、あまりにもエゴイズムな欲望がリアルに描かれて行き、伏線から想像が付くものの、物語がラストに近づくに連れゾワリゾワリと恐ろしさが増して来ます。
接点がありそうでなさそうな4人の女性達がラストで一気に結びつくあたり作者の力量を感じます。
やっぱり唯川さんの作品は面白いです。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば