★★★
「みどり町の怪人」「むすぶ手」「あやしい隣人」「なつのいろ」
「こわい夕暮れ 」「ときぐすり」「嵐の、おわり」
7話収録の連作短編集。
1967年に起きた母子殺害事件が未解決に終わり、それがきっかけで『みどり町の怪人』という都市伝説が広まる。
一見ホラーの様でありながら人間ドラマとミステリーが融合された作品だった。
6話・7話で明らかになる怪人の正体と殺人犯。予想はしていたが、その背景を知った時、空しさと切なさを感じた。
合間に挟まれるラジオ放送がアクセントになっていたが266ページで〆た方が余韻が残り良かったかも。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。