★★★
43ページの短い作品です。
宇野亞喜良さんの描き下ろし15点に千早茜さんの幻想的な文章がミックスされた大人の為の絵本。
籠と言う媒体で束縛や自由、人間の底知れぬ欲が表現されていた様に感じた。
ある日、目の見えない老婆が連れて来た裸足の娘。
老婆に籠の編み方を教わり少女は毎日、籠を編み続けます。
そしてある嵐の晩、彼女のもとへやってきた魔物との出逢い。
「売ってはいけない」と言われていた籠を売る様になってしまう村人達。
絵本でありながら、「幸福が宿る鳥籠」の結末が気になる読書タイムでした。
そして本当にさびしかったのは…。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。