わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

あさとほ/新名 智【レビュー】

★★

『あさとほ』とは何ぞや?
どうやら平安時代に存在した幻の書物らしい。

物語は双子の妹・青葉の突然の消失から始まる。
目の前で忽然と姿を消した妹。
傍らで見ていた姉・夏日と幼馴染の明人の戸惑いが文中から伝わり、不穏な空気が一気に充満する。

月日が流れ明人と再会した夏日はあさとほに隠された秘密を追い求める。

読み進むに連れ、真実に近づいていくというより、時空の歪みに吸い込まれていくような錯覚に陥る。

失踪した人達はどこへ?
謎の布の正体は?

自分の想像力の遥か上をいく展開に気持ちが追い付かない。
読了後も脳内がグルグル。
とほほ。




  • 人気のレビュー
  • 関連するレビュー

気軽にコメントどうぞ

*
*
* (公開されません)