わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

息が詰まるようなこの場所で/外山 薫【レビュー】

★★★

憧れのタワマンに住みながら息が詰まる日々を送る家族の物語。

高層階で暮らす人は低層階の住人を見下し、低層階で暮らす人は高層階の住人を羨みながらも平常心を装う。

親しげな会話、だが行動を共にする中で互いを観察し、自分の立ち位置を確認する。
マウンティングに巻き込まれる子供達が可哀そうでならない。

過酷な受験戦争は一体誰の為?親のエゴと見栄で成り立っているとしか思えない。

他人と比較しての幸せではなく、自分自身が有意義な人生を送っているかが大切だと思う。

どこで暮らすかではなく、どう生きるかを考えさせられるタワマン小説。




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