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リバース/湊 かなえ【レビュー】

★★★★

デビュー作から欠かさず読んでいる湊さんの長編小説です。

初めて男性が主人公と言うこともあって新鮮で、なおかつ先が気になる展開で一気読みでした。

主人公の深瀬和久(ふかせかずひさ)はコーヒー好きな平凡なサラリーマン

ある日「深瀬和久は人殺しだ」と書かれた告発文が届き、それがきっかけとなり物語が始まります。

村井隆明(むらいたかあき)谷原康生(たにはらやすお)
浅見康介(あさみこうすけ)広沢由樹(ひろさわよしき)
深瀬和久を含む大学時代のゼミ仲間5人がこの小説の軸となります。

事故死してしまった友人、事件性を少し匂わせつつ物語は展開
告発文の真相を確かめるべく動き出す深瀬
友人の過去から現在までの人間関係を調べて行きます。

そこにはミステリーの要素以上に、エゴイズム、嫉妬心、猜疑心、自己保身
人を思い遣る優しさ、気遣いなど

人間の善悪のあらゆる感情が散りばめられていて、ある時は共感しある時は苛立ちながら読み進める事が出来ました。

推理小説的な面もあり、色々想像しながら読める楽しさ

又誰が正しくて誰が悪かったのか、何をどうすべきだったのかなど色々と考えさせられました。

装丁にもなっているこの小説の鍵でもあるコーヒー豆
このアイテムも香り高い味を演出していて物語に強いインパクトを残していました。

最近穏やかな作風になった印象でしたが、今回は久々、湊さんのブラックな作品を堪能出来ました。

面白かったです。




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