わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

闇祓/辻村 深月【レビュー】

★★★★

おお怖い。

言葉と行動のみで相手を不快にさせる闇ハラスメント(通称闇ハラ)家族と、その闇を祓う事を生業にする闇祓、闇ハラ被害者、それぞれの視点で描かれたホラーミステリー。

心の中を鋭利な刃物で削られているような恐怖を味わう。

皆が心の奥底に隠し持つ悪意を刺激し呼び覚ます闇ハラ家族。
この闇ハラ家族にロックオンされたが最後、悪意のウィルスはどんどん身体に浸透し、身動きが取れなくなる。

言葉の裏側にそれと分からない悪意を潜ませ、正論で攻めて来る彼らに凄まじい恐怖を感じた。

私達のすぐ傍にある終わりなき闇ハラに戦慄の一冊。




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