わたしは栞を挟まない|四つ葉の読書ブログ

悪い恋人/井上 荒野【レビュー】

★★★

土地開発業者として現れた中学時代の同級生 阿守勲(あもりいさお)とためらう事もなく関係を持ってしまう平凡な人妻 沙知(さち)

夫、息子、義父母と暮らす生活は些細なイザコザはあっても特に大きな問題を抱えているわけでもなく、それでも不倫に走ってしまう妻

物語は淡々と倦怠感さえ漂わせながら進んで行きますがその中には人間の微妙な心理が織り込まれていて引き込まれます。

そして深く考えず自然な流れに身を任せて行く沙知の姿はどこかリアリティーを醸し出しています。

沙知の英会話教室での友人たち、義父母の言動、夫の態度など人物描写も巧みで目に浮かぶ様でした。

結末は予想していた通りでしたがまるで夢を見ていたかの様な不思議な錯覚に陥る様な作品となっています。




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