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ミス・サンシャイン/吉田 修一【レビュー】

★★★★

人の温かさと哀しみが心の襞に沁みこんで来るような作品だ。

昭和の大女優・和楽京子、本名は石田鈴。

大学院生の岡田一心は担当教授から紹介され、アルバイト先で鈴と運命的な出会いを果たす事になる。
そんな二人の交流が静かなトーンで描かれる。

岡田一心と同年代の彼女のヒリヒリする恋模様も描かれるが、それが霞んでしまう程、鈴へと向かう一心の一途な恋情に感動する。

京子が、自身のキャッチフレーズ『ミス・サンシャイン』を嫌悪する理由や、その人間性を知るたびに彼女の事が好きになった。

二人のソウルメイトのような関係性に憧れ嫉妬する。




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