わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

微光星/黒谷 丈巳【レビュー】

★★★★

「家族を殺されてもなお、死刑廃止論を語れるのか」私なら即座にNOと答える。

以前より理不尽さを感じていたが、2007年に起きた名古屋闇サイト殺人事件では3人全員に死刑判決が下りなかった事に腹立たしい思いだった。

娘を殺された磯谷さんの心中を想像するだけで涙が溢れる。

この作品では孫娘を殺された桧垣の、自分の命を懸けて起こした行動が描かれている。

桧垣の取った行動が犯人への復讐でもなければ、判決を下した者への報復でもない事で問題提議として強く伝わる。

被害者と遺族の無念より加害者の更生を重視する法律なんてくそくらえだ。




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