わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

ぬるくゆるやかに流れる黒い川/櫛木 理宇【レビュー】

★★★★

「からゆきさん」
19世紀後半、主に東アジア・東南アジアに渡り、娼婦として働いていた日本人女性達を指す。

本作は実際に行われていた出来事をベースに描かれたサスペンス。

主人公は6年前、無差別殺人で家族を亡くした栗山香那と進藤小雪。

再会した二人は協力し自殺した犯人の真意を探り始める。

序章と参考文献でおおよその内容を想像していたが、想像を遥かに超える理不尽な女性憎悪に怒りがこみ上げた。

男としてのプライドに拘り、世代を超えて女性蔑視を植え付けるクズな男達に虫唾が走る。

歪んだ認識が元で起きた殺人、ただただやり切れない。




  • 人気のレビュー
  • 関連するレビュー

気軽にコメントどうぞ

*
*
* (公開されません)