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左右田に悪役は似合わない/遠藤 彩見【レビュー】

★★★

「消えもの」
「ライト」
「ステージママ」
「きっかけ」
「雲がくれ」の5話とエピローグで構成された連作短編集。

主人公は左右田始(そうだはじめ)、50歳、職業俳優。端役専門の無名俳優だが、長年に渡り芸能界の荒波を乗り越えて来ただけあって鋭い観察眼を持つ。

様々な現場で生じる謎を左右田が名探偵のごとく、さりげなく解決に導いていく。

役者としては華がなく残念なおじさんだけど、人との接し方に温かみを感じ決して出しゃばらない所に好感を持てる。

派手な展開はなく淡々とした印象だがライトなミステリーを楽しみたい方におススメの一冊。




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