★★★
林真理子さんがティーン向けに書いた長編小説
昨今話題になっているスクールカーストの問題が取り入れられています。
主人公の平田彩希(ひらた さき)はいわゆる一軍ではないけれど
一軍の子の言いなりにはならず、かつ逆らわない様に学校生活を送っています。
クラスでの出し物の演劇がきっかけで、劇団に通い始めた彩希ですが
それが一軍にバレてしまい、止めることに…
「普通」の意味を考える前半部分は結構面白かったですが
後半からの少女2人がスポンサーになる辺りの展開には無理がありました。
10代の少女の揺れ動く気持ち、美人のいとこを持った為の切なさ
この時期誰でもが経験する母親への反発などは、リアルに丁寧に描かれていました。
20代以上の方には物足りないと思いますがティーンの方には読みやすく
自分自身を考えるきっかけくらいにはなるかと思います。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。