★★★★
子供が子供でいられる世界。
そんな当たり前の日常が叶わない子らがいる。
イギリスで暮らす14歳の少女・ミアは、育児放棄の母の元、生活保護を受け、弟の面倒をみながら日々を過ごしている。
図書館で偶然手にした、大正期の日本に実在した金子文子の自伝に自分を重ねるミア。
100年の時を経ても、同じように苦しむ二人の姿がシンクロする。
大人に頼る事を諦め、自分の思いの丈を、ラップの歌詞にぶつけるミア。
彼女の魂の叫びに胸が締め付けられる。
辛い本だ。
けれど大人こそが読むべき本でもあった。
子供達にトカレフなんか持たせてはいけない。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。